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オリジナルTシャツを作るならぷりん太 看板犬達の福丸劇場最終幕 番外編
番外編 「まさかの子猫物語」 一部掲載
子猫達が去ってから数日後。
■後日、福丸の散歩中に息子から聞かれたこと
散歩中。
父親「ここら辺で子猫を拾ったらしい、ハナの散歩中に」
息子に「お父さん、どうして捨て猫がいるの?」と聞かれました。
父親「人間がいるから。 本当は薄々感づいてないか?」
父親「大体が捨て猫ってなんだ? 本来「捨て猫」という種類の猫は存在しない。 どう考えても普通の猫」
父親「猫を捨てたのは人間。 捨て猫という言葉を作ったのも人間。 捨て猫を保護するのも人間。 保護した猫を飼育するのも人間。 終わらないパラドックスが延々と続く」
父親「本気で捨て猫を減らしたいなら、多少手荒い真似をしてでも、捨て猫を作った根元達の数を減らした方が話は早い」
・さらに息子から聞かれたこと
息子「お父さんが猫なら、飼い猫? 捨て猫? どっちがいい?」
父親「どっちが良い悪いの話じゃないけど、捨て猫」
息子「えっ!?」
父親「飼われるって窮屈で不自由そう。 犬を飼っているからこそ自信を持って言える」
息子「でも、早死にするんじゃない?」
父親「そんなのどうでもいい。 くだらないこと言うな」
父親「お前、安定や長生きが人生の最優先事項と勘違いしてないか? 俺、お前の育て方間違ったか?」
息子「……」
父親「飼い猫の半分以下の寿命で死ぬ捨て猫は、短命な自分達のことを哀れんだか? 窮屈でも長生きしながら毎日餌がもらえる飼い猫になりたい…って言ったか? 捨て猫は飼い猫になりたく無いと思うよ? そんなの願い下げだろ」
父親「動物達は長生きするとか毎日餌が貰えるとかより、優先したいモノがあるんじゃないか? それは殆どの人間様達も本当は憧れているけど、怖くて怖くてとても真似できないモノなんじゃないの?」
父親「年々、世の中が何かと息苦しくない?」
息子「別に?」
父親「許されるなら捨て猫達みたいにどこかに行きたいなぁ...とか思う?」
息子「どこに?」
▲店長の仕事部屋で好き勝手に暮らしていた捨て猫ズ