深夜のホワイトシェパード：3

▲普段は伸び伸び過ごすルナ

・泥棒と対決

ルナは殺気を隠さず、店長は気配を殺して、お互いに入口を凝視します。

どう考えても瞬間的に決めないといけないので、

1.部屋に入ってくると同時に、手に持ってる本を投げつける

2.相手の膝に横蹴りをいれて動けなくする

3.間髪を入れずにルナに泥棒を仕留めさせる

1～3を約1秒で行わないと。

正直、蹴りを外してもルナが追撃をするはずなので、気は楽でした。

部屋に人影が入ってきて、蹴りが届く間合いに入り、店長が布団を跳ね上げたその時、

「眠れない…」

と、まさかの犯人は息子。

「お前、なんで忍足で入ってきた？」

「特に意味はない」と息子。

ルナも息子を見つめています。

「家では普通に歩いとけ。　お前、もう少しで（ルナに）八つ裂きにされるとこ」

ルナはというと、すでに奥さんの足に顎を乗せて寝ています。

念のためか耳を立てたまま。（熟睡していない）

退屈な日々が続いているので、どこか盛り上がっていた店長も拍子抜けして読書に戻り、寝ました。

店長「なんだかなぁ」

ルナ「……」

・どこまでいってもルナはシェパード

日頃はうたた寝が多く、ウトウトしてばかりのルナですが、瞬間的に切り替わります。

何かの間違いで、万が一自分に襲い掛かってきたら、腕の一本は捨てるつもりでいかないと無理です。

個人的には好感が持てる犬種ですが、人によってはシェパードは難しいかもしれませんね。

実は福丸より言う事もよく聞きます。

激怒して本気で叱りつけたら、高速（0.2秒）で「伏せ」をしますし。

「シェパードは家族がピンチの時に体を張って守る」と、ネット記事や飼い主の体験談でチラホラと見ます。

今回は残念ながら実現しませんでしたが、多分本当です。

今後もルナには店長のベッドを使わそうと思います。

▲並んで寝ることが多い2匹

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